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金メダルを盗まれたタミレス(青ユニフォーム、Rafael Ribeiro/CBF)
金メダルを盗まれたタミレス(青ユニフォーム、Rafael Ribeiro/CBF)

たった6日間で金メダル盗られる=女子サッカー代表選手に強盗

 パンアメリカン(汎米)トロント大会で7月25日に優勝した栄光の女子サッカーのセレソン――ところが、そのわずか6日後にメンバーのひとりが強盗に遭い、金メダルを盗まれる事件が起きた。
 被害に遭ったのはサイドバックで出場したタミレス・ブリット。彼女は7月31日、サンパウロ市郊外サントアンドレ市にある義母の家に一家で訪れていた。
 正午過ぎ、ちょうど彼女が玄関を出て、運転してきた車に乗ろうとしていたとき、隣人が車で駆け寄ってきて、下車して「金メダルおめでとう」と話しかけてきた。
 それにタミレスが気を取られ話していると、角から2人の男性が突然現れ、彼女に「指輪と腕時計とカバンをだせ」と言ってきた。
 この強盗が武器を持っているのを見たタミレスは、身を案じ無抵抗でいた。犯人は、彼女が乗ろうとしていた車に入り込み、そこにあったカバンと携帯電話を盗んで去り、隣人が乗っていた高級車を盗んで去っていった。彼女の車にはすでに彼女の5歳の息子と10歳の姪が乗っていたが無事だった。
 タミレスのかばんの中には金メダルが入っていた。それはこの日、サンパウロでテレビの撮影が予定されていて、そのために金メダルを持参していたという。
 タミレスはメダルを盗まれたことについて、「まだ金メダルの余韻にひたっていただけにすごく残念よ。金メダル獲得のために一生懸命がんばってきたのに、それがたったの6日でなくなってしまったのだから」と語った。
 しかし、「でも家族が無事で本当によかったわ。家族のほうが金メダルより大事だもの」と語った。