ラヴァ・ジャット作戦(以下LJ作戦)で9人の報奨付供述者の弁護を担当していたベアトリスス・カッタ・プレッタ氏が7月30日、グローボ局のニュース番組ジョルナル・ナシオナルのインタビューで、「自分や家族の身の危険を感じる脅迫を受けており、担当をはずれ、弁護士も辞める」に語ったことが大きな話題となっている。
ロビイストのジュリオ・カマルゴ被告が「エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)に対し、500万ドルの賄賂を払った」と供述して以来、脅迫の度合いが強まったと語る。しかも、脅迫しているのは「議会調査委員会(CPI)のメンバーだ」と答えた。
LJ事件の関係者にとって、報奨付供述者が増えるほど自らの身辺にかかわる証言が出る可能性があり、都合が悪い。プレッタ弁護士は〃報奨付供述の女王〃と呼ばれるほど実績がある。
彼女が報奨付供述の契約を取り付けた容疑者には、昨年8月に元ペトロブラス供給部長パウロ・ロベルト・コスタ氏を皮切りに、トーヨーセタルのアウグスト・メンドンサ氏らLJ作戦の中心証言者、さらに、クーニャ議長に関する証言で注目されているペドロ・バルスコ氏やジュリオ・カマルゴ氏がいる。彼らが報奨付供述で口を割らなければ、LJ作戦はここまで進展しなかったといわれる。
カマルゴ被告による供述から数日後、プレッタ氏がLJ事件の担当を自ら外れて以来、彼女は下院のPMDB議員の攻撃目標となった。セルソ・パンセラ下議(PMDB)は、彼女の弁護報酬に疑いありとしてCPIへの招集状を2回も提出している。
喚問の根拠、LJ事件の報酬が2千万レアルを超えるとの噂に対して、同氏は「その半分も貰っていないし、支払いは全て正式な書類に基づいて行われており、ブラジル外では1センターボも受け取っていない」とした。
クーニャ下院議長もツイッターで同件に触れ「私はCPIに干渉した事はないし、CPIが彼女を招集した事も知らなかった」とした。
7月30日、リカルド・レヴァンドフスキ連邦最高裁長官は、プレッタ氏に対し「CPIに出頭し、供述する義務はない」とした。
パンセラ下議は「CPIに脅迫を受けた」との発言を「馬鹿げたもの」とし、「彼女のほうこそ不都合な何かを隠す意図があって煙幕をはっている」と述べた。
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