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「大統領」の信頼著しく低下=国内最大調査機関が発表

 ブラジル世論調査・統計機関(Ibope)7月30日発表の調査結果によると、14年は横ばいだったブラジル民の政治機関に対する信頼度が、今年に入って軒並み低下したと31日付エスタード紙が報じた。
 09年より毎年7月に測定される「社会信用指数」(ICS)が、一番大きく下がったのは「大統領」への信頼度。続いて「政党」「議会」への信頼も低下した。
 18機関と4社会団体への信頼度を測るこの指数は、12年までは変動が少なかった。
 13年6月に国中を覆った抗議デモの直後、企業から教会に至るまで全ての機関への信頼度が低下した。今回は政治機関のみ低下しており、他機関は横ばいか、若干の回復を示した。
 大統領への信頼度は前年度44ポイント(以下数字のみ)から(22)と半減し、政党への信頼度も(30)から(17)へ下がり、18機関への信頼度で最下位だった。議会への信用度は(35)から(22)へ下がった。
 政治機関以外では、公的医療機関の信頼減(42から34)が目立つ。
 信頼度が高いのは消防隊(81)で、教会(71)、軍隊(63)がそれに続く。
 調査は7月16日から22日にかけて行われ、全州142自治体16歳以上の市民、合わせて2002人へのアンケート形式で行われた。