ホーム | 日系社会ニュース | 太鼓フェス=福井村 飛翔太鼓に栄冠再び=各チームのレベルも向上
ジュニア部門で2勝を手にした飛翔太鼓
ジュニア部門で2勝を手にした飛翔太鼓

太鼓フェス=福井村 飛翔太鼓に栄冠再び=各チームのレベルも向上

飛翔太鼓のメンバー

飛翔太鼓のメンバー

 ブラジル太鼓協会(島田オルランド会長)が「第12回ブラジル太鼓フェスティバル」を先月26日、サンベルナル・ド・カンポ市教育職員養成センター(CENFORPE)で開催し、約1200人の来場があった。今年は第10回大会ジュニア部門で優勝を飾ったコロニア・ピニャール(福井村)の飛翔太鼓がチャンピオンに返り咲いた。
 選手らはジュニア(14チーム)、ミリン(5チーム)、マスター(1チーム)、リブレ(15チーム)、大太鼓一人打ち(14人)の5つの部門に分かれ、1年間の練習の成果を競った。昨年のジュニア部門の優勝チーム光太鼓(ブラジリア)と、リブレ部門優勝のダンタイ・フェニックス(プレジデンテ・プルデンテ)も特別出演し、大会に華を添えた。
 長年全伯で巡回太鼓指導を行なっているJICAシニアボランティアの蓑輪敏泰さんによれば、毎年どの部門もレベルを上げている。「特にジュニア部門の上位は、日本の大会でも上位に食い込むレベルにあるようだ。リブレと大太鼓部門の上位は僅差の勝負で、どちらもレベル向上が伺えた」という。また、裏方の努力により、演奏と演奏の転換時間が早くなったことも「特筆すべき」と評価した。リーダーの育成が進んだことで、今回は大半のチームがチームリーダーによる作曲で出場していた。
 ジュニア部門で2勝を達成したチームは飛翔太鼓が初。同チームは来年3月に日本で行なわれる太鼓大会に出場する。蓑輪さんは「前回の日本での成績は5位だったので、来年は更なる上位入賞を期待したい」と話した。
 大会結果は次の通り(順位順、敬称および「太鼓」は略)。【ジュニア】飛翔(コロニアピニャール)、源流(カッポンボニート)、寿(パラナバイ)、清心(ドラセーナ)、清龍(サンミゲル・アルカンジョ)【リブレ】一心(ロンドリーナ)、轟(オザスコ)、龍舞(イビウーナ)、若葉(クリチバ)、初美(サンジョゼ・リオ・プレット)【マスター】光嵐(スザノ)【ミリン】清心、源流、前進(カスカベル)【大太鼓】ギレルメ・トミシマ(ダンタイ・フェニックス)、森・市川タカオ(飛翔)、フェルナンド・ヒサト・オハラ(龍舞)。