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「顧みられない病気」=ブラジルで目立つ罹患者数=生産性で大損害になる恐れも

 ハンセン病などの国連指定の「顧みられない病気」の対策を国が怠ると、2030年までに550億レアル相当の生産性を失う可能性があると、3日付エスタード紙が報じている。
 「顧みられない病気」とは開発途上国や貧困層の多い居住区で目立つ病気で、不衛生な水溜りなどが原因で起こる病気のことを指す。国連の世界保健機関(WHO)はその病気としてハンセン病、住血吸虫症、内臓リーシュマニア症、糸状虫症、トラコーマ、フィラリア、シャーガス病の7つをあげている。
 ブラジルの場合、まず、サシチョウバエによる感染で起こる内臓リーシュマニア症での死者は2013年で231人を数えており、しかもこの10年で9%上昇している。
 また、淡水に住む生物からの感染で住血吸虫症に罹患する人は現在700万人いるとされ、毎年平均450人が命を落としている。
 また、皮膚への感染で起こるハンセン病の罹患者数は2014年に3万1064件を記録しており、その数は世界で2番目に多いものだ。特にマラニョン州での発症が目立っている。
 さらにバクテリアの感染で起こるトラコーマの罹患者は2万8274件。この疾病は最悪失明する危険性もある。
 WHOによると、もしブラジル政府がこれらの疾病の対策に乗り出さないと、2030年までに550億レアル分の生産性を損なうという。
 「これらの病気に子供がかかると学校を休むことになり、さらに貧血の可能性も高まる。そうなると学校の成績も悪くなり、生産性の低い大人が育つことになる」とWHOで調査に当たったマルシア・デ・ソウザ・リマさんは語っている。

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