ブラジル社会で最も有名な日系人の一人、精神科医の千葉勇(イサミ)さん(二世)が2日午後7時ごろ、サンパウロ市のシリオ・リバネス病院でがんのため亡くなった。享年74。伯字紙、テレビも大きく報道している。
ベストセラーの自己啓発本『Quem Ama,Educa!(愛するなら教育しなさい)』の著者としても有名。テレビにも頻繁に出演し、約40冊の書籍を出版した。世界各国で積極的に講演会活動も行なっていた。
2、3年前にがんを患い、半年前から本格的に入院生活を強いられたという。昨年11月の文協統合フォーラム(FIB)での講演も、体調不良により中止となっていた。
サンパウロ州タピライ市生まれで、両親は宮城県出身。妻と3人の子ども、2人の孫がいる。葬儀・告別式は3日午後4時、モルンビー墓地で行なわれた。初七日法要などは未定。