南大河州都ポルト・アレグレ市と州内他の都市で3日、デモと州職員のゼネストが発生したと4日付伯字各紙が報じた。警察組織も部分的に業務を停止し、州立校も午前中休校となった。
7月31日にジョゼ・イヴォ・サルトーリ州知事(民主運動党・PMDB)が下した、48%の州職員の給料を分割払い(実質的な遅配)にするという決定に反発し、デモ参加者は膨れ上がった。近日中にも次のデモが予想されている。
同州都では保安関係者のデモが多発した。ブリガーダ・ミリタル(BM、同州独自の呼称、軍警に相当)の兵員が警備に当たったが、普段の定員に満たなかった。多くは兵舎から出ず、パトロールも無く、バスも午前中は走らなかった。
州職員ではないが、銀行職員組合も、治安が保たれないとして、銀行業務を拒否したが、それ以外の分野は通常通り。
BMは警備に必要な編成を組めなかった。BM組合のレオネル・ルーカスさんは「学校の生徒達は、街が平静を保っているイメージを外に発信するために登校させられた」と語る。
法律で禁じられている公務員給料の分割払いを行ったとして、州知事の拘束をデモで訴える労組も現れた。
不安を抱えた市民の間では一斉強盗や、銃撃戦発生などの流言が飛び交い、早めに閉店する商店もあった。州保安局は3日の事故、事件の発生件数は平常と変わらなかったとしている。
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