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トヨタ=500人の増員計画を発表=前年比2割減の自動車業界で

 不況真っ只中の自動車業界だが、ブラジルトヨタ自動車は好調を維持している。他社が集団休暇や解雇などの雇用調整に躍起の中、500人もの雇用増計画を発表したと7月30、31日付伯字サイトが報じた。
 現在5200人の従業員を抱える同社にとって、500人の新規雇用は、1割近くの増員となる大型採用計画だ。
 トヨタが増員するなか、自動車産業全体で見ると、今年上半期の生産台数は127万台、前年比で20%近くの落ち込みだった。また7600人が職を失い、さらに7000人がレイオフとなっている。
 増員中の320人は〃エティオス〃を生産しているソロカバ工場に振り分けられる。同社は同車種の生産台数を年間7万4千台から10万8千台にアップさせることで、国内需要に応え、今後の輸出も視野に入れている。
 残りはソロカバ市と、同社が生産工場を持っているインダイアツーバ市の両市から程近いポルト・フェリース市に新設のエンジン工場に配備される。
 ラ米カリブ地域CEOのスティーブ・セントアンジェロ氏は文書で「トヨタ自動車は、新たな雇用を創出することで、ブラジル社会への責任を果たせることを誇りに思う。現地の生産力と品質を伸ばすために行われた投資により、この挑戦は成功した」と述べた。