先週、ブラジル人の親友の姉が急死した。コラム子より年下の30代前半で急性心筋梗塞。なんの前触れもなく突然だった。
家族ぐるみで親しくしていたから、葬儀に駆けつけた際、彼女のご両親、旦那さん、まだ小さい娘さん、弟である親友が号泣する姿に涙をこらえ切れなかった。
この国では事件や事故で亡くなる人の数は多い。彼女の場合も、発作が起きてすぐに病院に運ばれたのか、電気ショックを与えるAEDは効果的に使われたのか、もしかして助かる命だったのではないか―と気になってしまうのは、コラム子が日本人だからか。皆、悲しんではいたが、最善が尽くされた事を疑う人はいなかった。
別れ際に、必ず強く抱擁をしてくれた優しい彼女の御冥福と、残された家族に笑顔が戻る事を願ってやまない。自分もできる限りの事をさせてもらおうと思う。(規)