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 探知するレーダーの数が3倍となったことで、サンパウロ市での交通違反の摘発数が上昇しているという。サンパウロ市交通技術公社(CET)が発表したデータによると、15年1月から5月にかけてのサンパウロ市での交通違反数は前年比約15%、数にして約68万3千件の摘発増が見られた。中でも、バス専用道への侵入違反で61・7%、駐車違反で40%の増加が見られたほか、乗車中の携帯電話使用、スピード違反、ロディージオ違反で軒並み数値が上がった。レーダーの数は前年の225個から746個と約3倍となり、年内に843個まで増える予定。ただ、摘発数の上昇も大事だが、違反そのものが減るべきでもあるが。
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 3日、大サンパウロ市圏スザーノで路上生活者の22歳の男性が、バー経営の44歳男性にナイフで刺殺される事件が起きた。これは、被害者の男性を含む15人ほどのこの路上生活者が、加害者の営むバーの近くで生活しており、加害者が立ち退きを求めたところ口論となり、被害者の腹部や背中を3回刺したという。同じく路上生活をしていた被害者の妻は妊娠中で「金曜(7日)に2人でここを去るはずだったのに」と泣き崩れた。
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 北京五輪の競泳50メートル自由形金メダリストのセーザル・シエロは、現在参加中のロシアでの世界水泳で、7日に行なわれる同種目の決勝戦への参加を棄権した。シエロは今大会で首の故障を抱えながら参加し、6位のタイムながら決勝に進んでいたが、悪化を恐れて大事を取った。リオ五輪期待の選手だけに故障悪化は避けたい。