5日、連邦検察庁内で次期長官選挙が行なわれ、現職のロドリゴ・ジャノー氏が圧倒的な得票数で1位となった。今後、大統領が上位3人から一人を選び、それを上院が承認する手続きが必要となる。6日付伯字紙が報じた。
5日の選挙では検察庁内の983人が投票を行なった。今回の選挙は3人まで記名が可能だが、ジャノー氏は全体の81%の799票を獲得しトップにつけた。
2位にはマリオ・ルイス・ボンサリア副長官が462票、3位には同じく副長官のラケル・ドッジ氏が402票を獲得した。
「反ジャノー派」として注目されていたカルロス・フレデリコ副長官は217票で、上位3人から漏れた。同氏はラヴァ・ジャット作戦で疑惑の渦中にあるエドゥアルド・クーニャ下院議長の担当弁護士アントニオ・フェルナンド・ソウザ氏の人脈として知られている。
前回13年の選挙の際は、2位のエラ・ビエコ氏との差がわずか57票だった。今回は、ラヴァ・ジャット作戦でのジャノー氏の功績が検察庁内で評価されていることが伺える。
今回の上位3人から大統領が1人を選出するが、ルーラ政権以降は必ず1位選出者が指名を受け続けている。
大統領から指名を受けた長官候補は、次に上院で27人から構成される憲法法務委員会(CCJ)で審議され、過半数以上の承認を得れば、そのあと上院全体の投票にかけられ、81人中41票以上の得票を得ると正式に選出が決まる。
同委員会27人の上議中、8人にラヴァ・ジャットの容疑がかけられており、長官の人選方法自体が適正かどうかも問われている。