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法要はしめやかに営まれた
法要はしめやかに営まれた

被爆70年、平和への思い新た=法要に30人、しめやかに

 「原爆犠牲者追悼法要」が6日午前、本派本願寺ブラジル別院(梶原義教輪番)で営まれた。ブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)、ブラジル広島文化センター(平崎靖之会長)の共催で、約30人が出席した。
 原爆が投下された8時15分にあわせ鐘が鳴り、梶原導師らの読経が響き渡るなか、出席者らはそれぞれの思いを胸に焼香した。
 現在訪日中の森田会長に代わり、娘の綏子さん(68)は、「被爆者の体験を聞き、書き留めておいてほしい。それが平和への道しるべになる」と語り伝えることの大事さを訴えた。同協会によれば、ブラジルの被爆者は106人。
 5歳の時に被爆した池田美保子さん(75)は、「キノコ雲も見、黒い雨も浴びた。避難する被爆者らに水をあげたことを思い出す」と当時を振り返り、「戦争を知っているものは痛みがわかる。今の日本は色んな動きがあるが、いつまでも平和であってほしい」と話していた。