8日、リオ市有数の「お尋ね者」で、麻薬密売人のセルソ・ピニェイロ・ピメンタ(通称プレイボーイ)が、リオ市北部のファヴェーラ、モーロ・ダ・ペドレイラ制圧作戦を行った警察との銃撃戦の末に射殺されたと、8、9日付伯字各紙、サイトが報じた。
プレイボーイはリオ市有数の密売組織の首領のひとりで、麻薬密売や窃盗、殺人の罪で15年8カ月の禁固刑を宣告されていたが、刑務所から逃亡し、刑の執行から逃れていた。
警察は彼の身柄に5万レアルの懸賞金をかけていた。
連邦警察は今回のファヴェーラ制圧作戦に、80人の警官、装甲車、ヘリコプターを動員。リオ市警と、リオ州軍警諜報部も増援に回った。
プレイボーイは警察が到着したのを見て逃亡しようとしたが、銃撃され、病院に運ばれたが死亡した。
プレイボーイはファヴェーラ、モーロ・ダ・ペドレイラの首領のひとりで、住民家屋への侵入、略奪を繰り返し、リオ市の住民を恐怖に陥れていた、ペドロ・マシャド・ロンバ・ネット(通称ドン・ペドロ)が率いるギャング団の最後の生き残りだった。
8日に死亡したプレイボーイの遺体は、9日の午後4時に、リオ郊外のカトゥンビ墓地に埋葬された。墓地の周囲には治安維持のために軍警車が出動し、警戒を強化した。
法医学研究所でプレイボーイの身元を確認した親戚や友人は顔を覆い、駆けつけたマスコミへのコメントも避けていたが、遺体の引取りが許可されると、法医学研究所から墓地までの道中、プレイボーイの遺体に付き添った。
埋葬時、墓地の近くのプレイボーイの支配力が強かったファヴェーラから、彼の死を悼むかのように銃声が聞こえた。
プレイボーイが死んだ8日午後、警察は記者会見で「プレイボーイは、警察の攻撃に反撃したため、衝突で死亡した」と発表したが、プレイボーイと遺族の弁護士は「警察は〃衝突〃という言葉を使っているが、映像で見る限り、プレイボーイは武器を持っていない。これは〃衝突〃ではなく、〃処刑〃だ」と反論した。