【北米報知7月30日】米国ワシントン州にある「シアトル日本庭園」が開園55周年を迎え、7月24日に記念イベントを開催。大村昌弘総領事をはじめ、庭園、コミュニティー関係者が当地に伝わる日本の雰囲気を堪能した。
シアトル日本庭園は1909年のアラスカ・ユーコン太平洋博覧会を機に建設計画があがり、37年にワシントンパーク植物園内に造園が決定された。第二次世界大戦をはさみ、50年代にようやく建設が実現。飯田十基氏、井下清氏が設計し、地元日系庭園師の協力を経て1960年に開園を迎えた。
開園間もなくには現在の天皇、皇后両陛下(当時は皇太子、皇太子妃)が当地を訪問、シアトル日本庭園で桜と白樺をそれぞれ植樹されている。日本庭園もその後、ボランティアや支援者の協力を得ながら改築が進められ、最近では入り口付近の施設増設が行われている。
当日は茶会や俳句紹介、舞踊、三味線演奏など日本伝統文化やジャズパフォーマンスに加え、酒や食事も用意され、シアトルに隠された憩いの場での集いが楽しまれた。同庭園では季節ごとのイベント行事も盛んに開かれており、8月以降も月見行事、敬老の日、紅葉狩りなどが予定されている。詳しくはサイト(www.seattlejapanesegarden.org)まで。
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