5日から8日まで、リオ市ロドリゴ・デ・フレイタス湖で行われた、世界ジュニアボート選手権に参加した米国チームの40人中13人の選手と、4人のスタッフが、同地で練習を始めていた2日から、8日の大会終了まで下痢、嘔吐などの症状を訴えていた事がわかったと11日付伯字各紙が報じた。
これは10日に米国AP通信が報じたもの。
同チームの医療スタッフ、キャスリン・アッカーマン氏は、AP通信に、選手達は水、食物に最新の注意を払っていたと述べた。
同氏は現地の食物が原因である可能性も否定しなかったが、湖の水質に問題があったのではとの私見を明らかにした。
8月1日にソーシャルネットで、体調不良を訴えていた米国チームのスーザン・フランシア監督は翌日、食べ物にあたったようだとほのめかしている。
AP通信はまた、大会に参加した他のチームの中にも同様の問題を訴えているチームがあるとしている。
米国ボート競技連盟は原因を調査中としている。
リオ五輪組織委は、初日に12人の選手が手当てを受けたことを認めたが、委員会所属の医師の一人は、これらの症状は旅の疲れが原因だと診断したという。
8月初頭に米AP通信社が行った水質検査によれば、同湖の水からは、米国でも水質が危惧されるレベルの、カリフォルニア州南部にある海岸の170万倍にあたる数のウィルスやバクテリアが検出されたという。
マット・スミス世界ボート競技連盟会長は、選手以外にも下痢や嘔吐の症状が出ている事から、体調不良の原因は水質によるものとの見方を否定し、「湖の水質のせいで選手達が病気になったという証拠はない」と述べた。(11日付フォーリャ紙ならびにエスタード紙より)