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ジョルジ・ゼラーダ被告(Jose Cruz/Agencia Brasil)
ジョルジ・ゼラーダ被告(Jose Cruz/Agencia Brasil)

LJ事件=PB元国際部長被告に=3千万ドルの贈収賄容疑で=訴状にPMDB関与も記載

 セルジオ・モーロ連邦判事は10日、連邦検察庁(MPF)による、ペトロブラス社(PB社)元国際部長のジョルジ・ゼラーダ氏とその他5人に対する汚職関与の訴えを受理したと11日付伯字各紙が報じた。
 MPFは訴状の中で、彼ら6人は08年にPB社が交わした、総額18億ドルに及ぶ石油調査船の賃借契約に関連し、3100万ドルの賄賂の授受に関わったと述べた。賄賂の一部はゼラーダ被告とPB社元課長のエドゥアルド・ムーザ被告にも渡り、さらに残りは民主運動党(PMDB)に流れたとある。
 モーロ判事は同日、訴状受理の表明の中で、ゼラーダ被告については、モナコにある二つの隠し口座に、合計1030万ユーロ(4千万レアル相当)を預けていたことが判明したと述べた。
 先の二人の被告と、PMDBへの賄賂の授受を取り仕切っていたとされているジョアン・レゼンジ・エンリケス被告、ゼラーダ被告と共同で太陽エネルギー会社を所有しているコンサルタントのラウール・フェリッピ・ジュニオール被告の4人は、マネーロンダリングと収賄の疑いで裁判にかけられる。
 PB社との取引に参加した、台湾海陸運輸代表のシン・チ・シュー被告と、報奨付供述に同意したロビイストのアミルトン・パジーリャ被告は贈賄とマネーロンダリングの罪で告発された。
 モーロ判事はPMDBにかかる嫌疑にも触れ、今回受理した訴状では「法的に保護されている人たち(議員や閣僚、知事など)に関し、PB社からこれだけの賄賂を受け取ったとされる確たる証拠が示されていない」とし、この契約に関する裁判は連邦最高裁(STF)には及ばないとの見解を明らかにした。MPFが提出した訴状には、PMDBの誰がいくらの賄賂を受け取ったかは言及されていない。
 モーロ連邦判事は、他の罪状に関しては「犯行の具体性を示す証拠書類がある」とし、また、告発は報奨付の供述のみに基づいて行われたわけではないとした。
 PMDBの広報担当者は全ての嫌疑を否定し、同党は今日まで、いかなる人物も、不法な金銭の受け取り役として任命した事はないとしている。
 また、ゼラーダ被告は容疑を全面的に否定したが、パジーリャ被告は報奨付の供述に応じることと7000万レアルを返還することに同意した。