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父の日商戦=売上額は6年間で最悪=購買力低下などを反映し

 父の日とその直前1週間の小売店の売上げが大きく落ち込み、下半期の景気の先行きに不安感が広がっていると11日付伯字紙が報じた。
 SPCブラジルと全国商店主連合によると、分割払いの売上げは昨年比11・21%減で、5・09%減だった昨年の倍以上となった。統計開始の10年比でも2・1%減で、縮小幅は最大だ。
 セラザ・エスペリアンは、現金購入と分割購入の総計は昨年比5・1%減と発表。父の日商戦の売上げがマイナスとなったのは初めてだという。
 ボア・ヴィスタ・セルヴィッソスによれば、今年の売上げは昨年比0・8%減にとどまった。
 縮小したのは売上額だけではなく、父の日の前14日間に店頭を回った顧客の数は、昨年同期より11・7%減少した。
 今年の小売販売は、恋人の日の1・2%増以外は、母の日2・6%減、パスコアも昨年並みと振るわず、景気の落ち込みや失業者増加などで購買力が落ちている事を反映しているが、上半期より売上げが伸びる下半期の父の日の売上げが11%余りも縮小した事で、関係者の間で先行き不安感がより高まっている。