日本の人気演歌歌手、五木ひろし氏の来伯チャリティー公演が11月21日にアニェンビー国際会議場で行なわれることが決定した。18年ぶり3回目。
日本移民100周年時の来伯が破談になった際、「二度とブラジルには行かない」との発言まで噂されたが、元連邦警察署長・池田マリオ氏の個人的な呼びかけにより実現した。
池田氏は過去にプロモーターの経験は無く、現在イベントを実施するにあたって会社を設立申請中。費用は全て個人資産から捻出される。
かねてから池田氏は120周年記念コンサートを企画しており、97年の訪伯公演以来親交のあった五木氏に今年2月、個人的に依頼の手紙を送ったことに始まった。1週間後には快諾の連絡があり、「120年前に外交文書が調印された11月での開催の指定まであった」という。
当初、パラナ州入植100周年にあわせ、ロンドリーナ・マリンガの2公演を予定していたが、会場の収容人数等で五木氏側との折り合いがつかず難航したが、交渉を繰り返し開催が決定した。
既に会場や五木氏側との契約も7月下旬までに完了しており、今後スポンサー募集を行ないながら、移民100周年のプロデュースを行なった蛯原忠男氏と浜田タツオ氏がそれぞれ技術面、会計面で協力する。
池田氏は「五木さんはブラジルを〃第二の故郷〃と言っており、実現できるのは自分以外いないと思っていた。待ち焦がれていたコロニアの皆さんに喜んでもらいたい」と語っている。
五木氏からは「熱望していた公演が実現でき夢のよう。日本を思い出していただけるような歌や日本の文化をお伝えできるような歌を、皆様にお届けできるよう、心を込めて歌います(一部抜粋)」とのコメントが寄せられている。
詳細は次の通り。21日午後3時、同5時からの2回公演。収益はこどもの園へ寄贈される。同日午後1時半より120周年記念祝典も開催。
チケット(200~600レ)は所定の場所で今月15日から販売される。問い合わせは、池田氏事務所(11・2236・8116)、グループフレンズ(同3277・8433)、サンパウロ州カラオケ協会(同3191・0403)まで。
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五木ひろし来伯公演の前日の11月20日には大田恵子氏、羽藤ジョージ氏ら日系議員が出席する晩餐会が催され、連邦議会、州議会より感謝状が贈呈される予定。また120周年祝典では羽藤ジェオルジ氏より、サンパウロ市名誉市民賞の授与も計画されている。一方、チャリティコンサートということで、五木氏の報酬は「無償に近い額」だとか。
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