先週一味変わったサッカー雑誌「Corner」の創刊号を手に入れ夢中になった。
志ある若者が出版社まで立ち上げて作った同誌の最初には「有名選手の動向、ビッグマッチの結果、移籍情報の繰り返しではなく、サッカーを通じて社会を、文化を、歴史を、政治を、芸術を語る。そんな雑誌にする」と書かれている。
似た趣旨の雑誌は、スペイン、ドイツ、英国にそれぞれ先達がいて、各国のスポーツジャーナリズムの中で独自の存在感を放っている。
ブラジルにこれまで無かったのが不思議なくらいだが、周りの忠告は「この不況時に雑誌の立ち上げは無謀だ。しかもあえて商業ベースに乗らない道を行くなんて」といったものがほとんどだった。
まだサンパウロ市では2カ所の書店でしか買えない季刊誌、ブラジルサッカー危機の今だからこその挑戦の結果は如何に。(規)
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