【既報関連】日本海上自衛隊の練習艦隊は6日午前、サントスと分散入港したリオで市立トウキョウ小学校を訪問した。地域住民との交流を深める目的で実施され、クリスチアーニ・サントス・デ・アルメイダ校長や在校生ら約200人が迎えた。
来賓として訪れたリオ市のラウデマール・アギラール国際部長は、「リオ五輪の後は東京が開催地。またジーコは日本の鹿島アントラーズで監督を務めたが、偶然にも寄港した練習艦『かしま』と同じ名前だ。このようにリオと日本を結びつける事柄がたくさんある。本日は最後まで楽しんで」と艦隊を歓迎した。
山元毅在リオ総領事も挨拶に立ち、「トウキョウ小学校は日本文化の学習を取り入れ、領事館の文化イベントにも参加頂いている。今行事を機にさらに多くの方が日本文化に興味を持ってもらい、日伯の文化交流が一層進むことを願う」と期待した。
隊員は学校側に剣道や和太鼓の実演、音楽隊による演奏を披露した。熱心に見入っていた生徒からは、「叩くことは難しそうだが太鼓が良かった」「剣道もやってみたいと思った」という感想があった。
生徒らも童謡「幸せなら手をたたこう」などの合唱を披露し、元気な歌声や手拍子が校舎の外にも響き渡った。参加した隊員らは「こうした活動は形で残すのではなく、心で残すということに意味がある」と意義を語り交流を喜んだ。