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改修後の玄関(イメージ)
改修後の玄関(イメージ)

文協文化空間プロジェクト=100万レの協力呼びかけ

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)が4月から進めている「文化空間プロジェクト」の改修工事継続にあたり、森口イグナシオ移民史料館運営委員長がさらなる資金援助を呼びかけている。
 改修目的は、史料館への来客を促すことと文化事業を行なうことの2点。これまでサンジョアキン通りの玄関には目立つ案内や効果的な誘導展示がなく、訪問者を迎えるための充分な環境が整っていなかった。
 11日午後、取材に応じた森口運営委員長は「ガルボン・ブエノ街からの新しい入り口には史料館の文字を刻み、『ここに移民史料館がある』とはっきり認知されるようにする。来訪者にとって、史料館の雰囲気が感じられる玄関にしなければ」とプロジェクトの意義を強調した。
 これまでに総工費200万レアルの内、ルアネー法で半額の資金を得ている。同委員長は「今年中に残りの100万レが必要だ。史料館は日系社会の大事な遺産。ブラジルの企業にとって本当に難しい年だが、日系社会一丸となった協力を」と企業や日系団体への協力を呼びかけた。
 改修後の入り口には日本食や茶道、着物展示など日本文化を体験できるコーナーも併設される予定。10月までに壁や床を仕上げ、来年なかばには内装まで完成させたい意向だ。
 森口氏は14日の商工会議所昼食会でも、協力呼びかけのスピーチを行なう。