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企画省でも不正が横行?=連警がLJ第18弾敢行

 連邦警察が13日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)第18弾を敢行し、サンパウロ州アメリカーナ市元市議で労働者党(PT)に所属していたアレッシャンドレ・オリヴェイラ・コレア・ロマノ弁護士を一時逮捕したと14日付各紙サイトが報じた。
 LJ第18弾は、ジョゼ・ジルセウ元官房長官らが逮捕されたLJ第17弾を補完するもので、警官約70人を投じて、サンパウロ市とブラジリア、クリチバ、ポルト・アレグレの4市で、ロマノ容疑者の逮捕や家宅捜査、物件押収を行った。
 ロマノ容疑者は、コンシスト・ソフトウエア・グループ(以下、コンシスト)の名前で企画省とソフトウエア契約を結び、5千万レアル以上を受け取った。この金額の20%以上は11~14年にジャンプ・エンジェニェイロス・アロシアードス社(以下、JAMP)を経て、PT元中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット被告に渡り、残りはロマノ容疑者所有のコンシストや同容疑者が指定した企業に送金されたという。
 JAMPは、LJ第17弾にも関連する報奨付供述者の一人で、PT絡みのロビイストのミウトン・パスコヴィッチ被告が所有する会社で、04~14年に、エンジェビックス社(EGV)から、ペトロブラス社(PB)との契約絡みで8千万レアル以上の賄賂を受け取ったとされている。
 コンシストは企画省の仕事を入札なしで請けており、今後も契約に至った経緯や金の動きなども含めた捜査が行われる。
 連邦警察や連邦検察庁によれば、パスコヴィッチ被告がEVGその他の企業から受け取った金はジルセウ被告にも流れていた。ジルセウ被告は、DJコンスルトリア社への送金やパスコヴィッチ被告宅で現金を受け取るという形で金を受け取っていたとされている。
 なお、LJ17弾で逮捕された8人の内、ジルセウ被告ら3人は身柄の拘束が続いているが、ジルセウ氏の兄ら5人は12日までに釈放された。