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STF=判事の16%給与調整承認=職員も同時に40%調整求め

 連邦最高裁(STF)は12日、最高裁判事の給料を来年から16・38%アップさせる事を承認したと、13日付エスタード紙が報じた。16年の月給は、現在の約3万3700レアルが約3万9200レアルに増加する。同案は議会の承認を受ける必要がある。
 判事達はまた、司法関連の公務員給を41・5%調整する案を議会に送ることも決めた。両案が承認されると、判事、職員の給与総額は7億1700万レアル増え、国庫負担が激増する。最高裁判事の給料は公務員の給与上限とされ、判事給が16%上がれば支出は217万レアル増える。
 レヴァンドフスキ長官は、判事達の給与調整指数は09~14年のインフレで生じた損失回復を考慮したと述べた。
 司法関連公務員の給与は計41・47%増となるが、実際は40%増程度で落ち着く見込みだ。増額分は来年1月以降、半年に1回で計8回の分割払いで支払われる。
 司法関連公務員の給与を70%以上調整する案は上院で一度承認されたが、ジウマ大統領が拒否権を発動した。「件の賃金調整案作成後に、経済状況は劇的に変化した」とレヴァンドフスキ長官は説明した。
 STF職員達は12日にブラジリアの三権広場でデモを行い、軍警と衝突した。抗議者達は、軍警が立てた柵を倒し、軍警察はデモ隊を分散させるために反撃した。
 裁判所職員は、06年以降、インフレで被った損失は、51%に上ると主張している。