今回の練習艦隊寄港は過去にないドタバタだった。これまでは遅くとも1カ月前には乗員名簿が公開され、当地も準備万端で受け入れてきたものだ。
しかし今回の名簿公開は到着前週になってのこと。しかも実に4度の差し替えがあり、最終版はなんと当日朝だったという。なぜこうした事態になったのか、こんなうわさを耳にした。「もともと寄る予定がなかったんじゃ…」。
総領事館にとっても艦隊の返事待ちで、サンパウロ市訪問団は最後まで分からなかったよう。艦隊寄港は準備期間が限られ、思い出を作っただけで終わってしまった。外交120周年という時期としては少々寂しい。
来月には記念事業の花火祭りが開催する。こちらは昨年からたっぷり計画を練っている企画だ。記憶に残すことも大切だが、「打ち上げただけで終わり」にはならないはず? (祐)