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アマゾンの森林伐採減少=1年で15%、10年で82%

 連邦政府が14日、2013年8月から2014年7月の法定アマゾンの森林伐採面積が前年同期比で15%減少したと発表したと15日付伯字紙が報じた。
 今回発表されたのは、国立宇宙調査研究院(Inpe)が集計したデータで、2014年11月に発表された伐採減少傾向が改めて確認される形となった。
 同院によると、先の期間中に伐採された森林の面積は5012平方キロで、サンパウロ市の面積の約3倍だ。この数字は、同院が集計を取り始めた1988年以降、最も小さく、森林伐採の減少傾向継続が確認された。
 2003年8月~2004年7月までの森林伐採面積は22772平方キロだったから、年間の森林伐採面積はこの10年間で82%減少した事になる。
 イザベラ・テイシェイラ環境相は、2020年までに法定アマゾンの森林伐採面積を3915平方キロまで減少するという国際的な公約を実現するための努力が実を結んでいると評価し、2020年より前にこの目標を達成できる可能性さえあると発言した。
 ただ、同院の集計した森林伐採面積は切り株なども残さずに平地にした面積の総計で、伐採された森林が合法的な形で失われたものか違法なものかの区別はされていないため、今後は、森林伐採がどのような地域でどのような形で行われたの分析も必要となる。
 イザベラ環境相は、地球温暖化を防止するための取り組みと、農地開発や再植林についての取り組みを並行して行っていくためにも、先のような分析は欠かせないとしている。