17日未明、サンパウロ市の労働者党(PT)本部が何者からに襲われ、引き出しなどが引っ掻き回されているのが発見されたと17日付G1サイトが報じた。
同党サンパウロ市本部によると、何者かが侵入し、机の引き出しや本段などを引っ掻き回したが、同日午後までの時点では、所有物の盗難などは認められていないという。
サンパウロ州内で同党の建物が襲撃されたのは、今年に入ってからだけで4度目だ。最初に被害に遭ったのはジュンジアイ市の本部で、その後はPTの中央本部とルーラ研究所へに爆発物が投じられた。
ルーラ研究所への攻撃は7月30日に起こり、車庫の壁に穴があいた。この事件では、車の中から手製の爆弾が投げられる様子が防犯カメラの映像で確認されており、同研究所はこの攻撃は政治的な意図を持って行われたとしたが、爆弾を投げた犯人を特定する事はできなかった。
ジュンジアイ本部への攻撃は3月15日で、同日の午前中に同市で起きた抗議行動に参加した人達の一部が市の本部を襲撃し、建物に火を放ったという。
この時は建物のガラスと塀が壊され、落書きもされた上、書類の一部とカーテン、机、椅子、部屋の天井が焼けたという。
サンパウロ市中央のPT本部への襲撃は3月で、爆発物が投じられたのを受け、PTは、「この攻撃はPTに対するだけのものではなく、民主主義と国民の権利への攻撃だ」との声明を出している。