コロニア最古の日本語ラジオ番組「メロディアス・ニッポニカス」パーソナリティの橋永パウロさん=写真=が13日午後8時半ごろ、パラナ州クリチバ市の病院で肺炎のため逝去した。遺体はプレジデンテ・プルデンテ市のサンジョアン・バチスタ市営墓地に埋葬される。享年83。
1932年にサンパウロ州プロミッソン生まれ。幼年時代にランシャリアの日本語学校で学び、55年にプレジデンテ・プルデンテに移った。
日本語のラジオ番組を求める声に応え、妹と会社を立ち上げ、71年5月に同番組を開始。ラジオ局の売却後も番組は続き、パラナ、ミナス、バイーア、ペルーなど国外へも放送は届けられた。
「生きているうちは続けたい」(2014年取材)との言葉通り、現在に至るまでの44年間、日ポ両語でコロニアのニュースやイベント、日本の音楽を紹介するなど、地元コロニアに愛される番組づくりに努めた。
90年からは日刊紙「O IMPARCIAL」に毎週土曜日、地元日系社会の出来事を扱うコラムを寄稿した。
また、プルデンテの生長の家で様々な役職も歴任、ブラジル初の非日系向けポ語集会を主催するなど布教にも尽くした。
初七日法要は未定。