17日夜、ブラジルTV界の大物女性司会者、シューシャ(52)の局移籍後の初番組「シューシャ・メネゲル」の第1回目が放送され、大きな反響を呼んだ。
かつては「子供たちの女王」と呼ばれ、子供番組の印象が強かったシューシャだが、新番組の会場で彼女を迎えたのは視聴者参加の中年女性たちだった。
ただ、このセッティングは、シューシャ自身が敬愛する、アメリカの女性司会者エレン・デジェネレスの番組フォーマットを踏襲したものだ。かなり短い金髪のヘアスタイルに、スーツにパンツを多用したファッションと、彼女は常々エレンを意識していたが、この番組では、タイトルのデザインからステージの組み方までソックリだった。
10時56分頃には、エレンの合成映像がシューシャをソファーに座らせ、擬似インタビューを行う一幕もあった。本国アメリカではアカデミー賞の司会をつとめるほどの大物をブラジルのテレビに登場させたことで、会場は沸いた。
シューシャは、大人の女性たちに対して話術のユーモアで楽しませる、これまでの雰囲気と違う芸風をうまくこなしていたが、客席にいたエリカなる女性を、名前を勘違いして「クラウジア」と呼んでステージにあげた。この間違いは、この夜から翌日にかけてのブラジル国内のツイッターで最も語られることにもなった。
番組では、放送元のレコルデ局の看板ドラマ「デイス・マンダメントス」の出演者や、音楽ゲストとして、彼女の親友でもあるパゴージ(モダン・サンバ)の歌手、アレッシャンドレ・ピーレスを迎えてのトークもあった。
シューシャは32年在籍した最大手局のグローボを「恩があるし、悪口はいえない」と常々語っていたが、この番組のゲストに関して「グローボが契約の許可を出してくれなくて困るのよね」と冗談めかして言って、皮肉っていた。噂では、ブラジル屈指のエンターティナーでシューシャの親友、イベッチ・サンガーロの出演が有力視されていた。
番組終盤では、シューシャ自身が目標にしていた女性司会者で2012年に亡くなったエビ・カマルゴに捧げるコーナーを、生前の2人の映像と共に見せていた。
ブラジルでは、この新番組に関したツイートが17日午後10時から翌朝2時15分までだけで2200万件を記録。相変わらずの影響力の強さを示した形となった。(18日付R7サイトなどより)