17日、パラナ州連邦地方裁判所のセルジオ・モーロ判事が、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦により摘発された、ペトロブラス社(PB社)石油採掘船賃借契約に関する汚職容疑で、PB社元国際部長のネストール・セルヴェロ被告、民主運動党(PMDB)のロビイスト、フェルナンド・〃バイアーノ〃・ソアレス被告、トーヨーセタル社コンサルタントのジュリオ・カマルゴ被告ら、33人に対して有罪判決を下したと18日付伯字各氏が報じた。
同件は報奨付供述者でもあるカマルゴ被告が、公判中に「クーニャ下院議長(PMDB)に500万ドルの賄賂を要求された」と供述した事で衆目を集めていた。クーニャ議長は議員特権を主張し、同案件は連邦地裁でなく最高裁で扱われるべきだと主張していた。クーニャ議長は引き続き連邦検察庁の捜査下に置かれている。
判決はセルヴェロー被告とバイアーノ被告がそれぞれ、収賄とマネーロンダリングで12年3カ月10日と16年1カ月10日の実刑となった。カマルゴ被告も贈賄とマネーロンダリングで14年の実刑を言い渡されたが、報奨付供述により5年に減刑され、自宅禁固の形で社会サービスなどの奉仕活動を行う。同判決は控訴可能だ。
セルヴェロー被告にとっては、5月にマネーロンダリングで5年の実刑を受けて以来、2度目の実刑判決となった。
連邦検察庁はセルヴェロー被告を、06年よりPB社が行った石油採掘船賃借契約においてサムスン重工に便宜を図り、カマルゴ被告から賄賂を受け取った容疑で告発していた。PB社との交渉で「PMDBの便利屋」と目されているフェルナンド・〃バイアーノ〃被告は、国外での賄賂の受け渡しに関与し、仲介役として報酬も受け取ったとして告発された。
判決文によれば、カマルゴ被告は5451万レアル相当の金をバイアーノ被告の指示した口座に振り込んだという。
クーニャ下院議長に関しては、モーロ判事も同件では告発されていないと明言したが、「それは同議長の名前が被告たちの口から出なかったと言うわけではない」と判決文に記している。
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