中銀が金融機関の関係者を対象に行った調査によると、15年の国内総生産(GDP)は2・01%、16年のGDPも0・15%縮小する可能性があり、2年連続の景気後退(リセッション)となる可能性があると18日付伯字紙が報じた。
同調査は毎週実施されており、GDPの政庁見込みは、今年、来年共に下方修正されたが、16年もマイナス成長との予想は初めてだ。各関係者は、15年の経済はマイナス0・9~3%、16年もマイナス1・2%~プラス1・8%の成長と予想している。2年連続で業績低下が予想されるのは工業とサービス業で、農業生産は2年連続で成長する見込みだ。
だが、最も影響が大きいと見られているのは公共投資の落ち込みだ。
1~7月の事業費や機材、資材類の購入費は208億レアルで、昨年同期の331億レアルより37%減少した。昨年同期の公共投資は13年比32%増だったから、今年の公共投資額は13年よりも小さい。
しかも、今年支払われた公共投資は、昨年までに実施されたが支払いが遅れていた事業経費が88%(183億レアル)を占めている。昨年同期の比率は77%(254億レアル)で、昨年度分として計上された事業にも66億レアルが投じられたが、今年度分の事業には、まだ39億レアルしか投入されていない。
今年の公共投資で落ち込みが大きいのは昨年比75%減の防衛費で、保健、教育、農業の各分野も投資減額中だが、サンフランシスコ川の疎水事業やリオ五輪関係事業への投資は昨年比39%と27%増えている。
なお、今年のインフレ予想は9・32%で据え置かれたが、一部では10・02%上昇との声も出た。来年の予想は5・43%から5・44%に微増した。最大のインフレ圧力とみなされているのは政府が価格を統制している電気代や公共交通などで、今年は15・20%、来年も5・92%上がる見込みだ。
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