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淑徳大学研修団が来伯=「国の違いを体感したい」

淑徳大学研修団の皆さん

淑徳大学研修団の皆さん

 「淑徳大学第30回ブラジル研修」が8月6日から始まった。同大学から研修学生7人が来伯し、約1カ月滞在する。引率の柴田征浩さん(キャリア支援室長)とともに10日、本紙を訪れ、それぞれ抱負を述べた。
 ブラジルに縁の深い初代学長・長谷川良信氏の足跡を辿るべく、1986年に始まった制度。これまでの研修生は166人に上る。長谷川氏は60歳で来伯し54年に南米浄土宗日伯別院を開設、サンパウロ市イタケーラ区に後の「こどものその」となる「子供の園」を創立した人物だ。3度のブラジル渡航後、65年に淑徳大学を開学した。
 一行はサンパウロやマリンガ、クリチバで福祉や教育など各自のテーマで研修を行う。またサンパウロ州内の家庭でホームステイも体験する。
 今回は教員志望の参加者が多く、子供教育学科2年の石山紗衣さんは「ブラジルの障害者施設を体験し、日本での障害児ボランティアに活かしたい」と未来を見据えた。
 伊藤瑞穂さん(教育福祉学科3年)は「インターネットでも外国の様子を見ることはできるが、実際に見て体感したかった」と参加動機を語った。
 瀧本奈央さん(教育福祉学科2年)は「広い視野を持った教師になるため、見聞を広めたい」と意気込みを見せた。
 柴田さんは「各人の研究範囲に留まらず、ブラジルで仏教と福祉を広めた長谷川先生の志も学んでくれると期待している」と話した。
 研修後、一行は25日からイグアス、リオ、ブラジリア、マナウスなど国内都市を見学旅行し、9月3日に帰国の途に就く。
 【団員名簿】石山紗衣、伊藤瑞穂、大曾根葵、岡島杏、荻原健悟、柴田征浩(引率者)、瀧本奈央、堂前憲弘(敬称略)。