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大耳小耳

 ブラジルに暮らして1カ月半、強く実感したのは時間感覚の違い。大都会サンパウロでも街中に時計がほとんどないし、地下鉄の駆け込み乗車も少ない。ある程度満席になると、皆目の前で発車する電車を悠々と見送り、次を待つ。一方日本では、例え地方の駅でも電車を目がけて走る、走る。まるで時間という目に見えない猛獣に追われているかのようだ。日本の友人に味わわせたいベスト3は、コーヒー、フェジョアーダ、そしてこのゆったりした時間感覚だ。とはいえ長所短所は表裏一体、時間にルーズなのは困りものだけど。