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ヒルトン・スポーツ相=リオ五輪関連討論会に出席=ヨット会場上空の飛行禁止措置発表=設備建設には自信を見せる

 リオ五輪でセーリングの会場となるグアナバラ湾のマリーナ・ダ・グローリア上空は、来年8月8~18日の11日間、1日3~4時間飛行禁止になる事が発表された。
 この飛行禁止措置により、近隣のサントス・ドゥモン空港発着便は大きな影響を受けるため、航空各社が対応策を検討中である事は、18日にフォーリャ紙が主催したオリンピックに関する討論会で、ジェオルジ・ヒルトン・スポーツ相が明らかにした。
 「この飛行禁止措置はTV中継のためにやむをえなかった。国際五輪委は8~10時間の上空封鎖を望んでいたが、それは不可能だった」と同相は述べた。
 セーリングの中継は競技中のヨットを撮るため、そのほとんどが空撮で行われる。それには近隣の空港で離着陸があっては妨げになり、今回の場合、それはサントス・ドゥモン空港になる。
 同相は上空の保安や、大会中の電力供給にもIOCは心を砕いていると語った。
 競技場建設について問われた同相は、「遅れが出ないよう、関係者と面談を重ねてきた。ジウマ大統領は最近、バッハIOC会長と会っており、2人とも大会までの完成に自信を持っている」とした。
 経済危機に関しては、その存在を認めつつ、70%から80%の工事は着工済みで、満足のいくレベルで仕上がるはずとした上で、10月に議会に提出される予定の〃全国スポーツ・システム〃と呼ばれるプロジェクトの中核をなすセンター設立などに向けた動きにつなげていきたいとの意向も明らかにした。
 同相は五輪後のことにも触れ、「メダルの数やタイトルといった結果だけにとらわれてはならない。スポーツは、社会統合を促進し、公共衛生や運動不足解消など、国民の健康保持や社会保障にも役立つものとしてとらえる事が重要だ」と結んだ。(19日、フォーリャ紙より)