鹿児島県人会(松村滋樹会長)がこのほど、1913年から始まる同会の歴史をまとめた創立百周年記念誌を刊行した。日ポ両語で全カラー216頁。
前田十郎左衛門による県人のブラジル初上陸(1869年)から、会の創立と歩みが節目の式典ごとに紹介されている。2013年10月の百周年関連行事は写真グラビアを掲載。40頁に及ぶ寄稿は、歴代会長始めイビウナ、ピエダーデ、ブラジリアといった各支部、元研修・留学生らから寄せられた。随所には母県にまつわるコラムも。
編纂責任者の大羽豪三第一副会長は、「誰もが読みやすい冊子にしたかった。写真を多く用い、文章は簡潔に。寄稿集は変化に富み楽しめるものになっている」と綴っている。
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2014年4月に会館を売却した鹿児島県人会。百年誌は同時期にほぼ完成していたが、事務局の新住所が空欄で発刊できなかった。県連を仮事務所として発刊し、遅延のお詫びも掲載、ようやくの発刊に至った。肝心の転居先は役員らの意見がまとまらず、まだ決まりそうにないらしい。頑固な薩摩人の性格が裏目に出ているようで…。