ブラジル南部=5つ子ちゃん5歳を迎える=「だいぶ手がかからなくなった」と母
8月20日、まだ午前10時にさえなっていないのに、シジネイア・ダウフェンバック・バチスタさん(36)は、既に誕生日を祝う歌を5回も歌っていた。ちょうど5年前のこの日、彼女はサンタカタリーナ(SC)州南部のブラッソ・ド・ノルテ市で、全員女の5つ子を出産した。
5つ子を学校に連れて行く前の慌しさの中、シジネイアさんは、午前10時45分から53分にかけて立て続けに、5人の女の子が誕生した10年8月20日の事を思い出していた。
「全員健康に生まれてくれるか心配していたから、無事に生まれてくれて感動した」と振り返る。
この5年間は決して容易ではなかったが、5年経った今の彼女は、どんな事だって乗り越えられると考え始めている。
子供達が生まれて半年経った時、子供達の父親と別れたため、それから後は、独りで育児をしなくてはならなかった。
リュックの準備は五つ必要だし、爪を切ろうとすれば、切るべき爪は全員の両手、両足を合わせれば100になる。それぞれ性格が異なる5人の面倒をみるのも、骨が折れないと言えば嘘になる。
「エヴェリンはふざけてばかりだけど、実は恥ずかしがり。イザドラは気配りが効いて、いつも姉妹を気遣っている。ポリアーナは外交的、サマンサはおすましさん、ヴィトーリアはいつもむずがって、かまってもらいたがり」と、母親ならではの視点でシジネイアさんは語る。
5つ子の世話がどれほど忙しそうに見えても、シジネイアさんが断固譲らない点がある。「最近ではすっかり育児も楽になった。オムツの頃は大変だったけど、今ではみんな1人で着替えも出来るし、本当に手がかからなくなったわ」と語る。
シジネイアさんは育児のために仕事を辞めなくてはならなかったため、SC州の育児サポートプログラムの援助を受けている。
5つ子の送り迎えのためには7人乗りの車も購入しなくてはならなかった。「大きい車と思うかもしれないけど、誰も相乗りは無理よ」と冗談を言う。
20日午後、5つ子達は誕生日ケーキとバースデイ・ソングでお祝いを受ける。
「これだけは別の日にって訳にはいかないわ」と母は語り、ささやかながらも誕生日会は行われた。
「生活は楽ではないけれど、教育には気を使っている。良い学校に行かせたい。みんなが大学に行って、職について、独立したら、私も少しは休めるわ。これまでの5年を振り返って、私の人生の大事な務めの一部はもう果たせたなって気がするの。でも、これからの人生にはまだまだやるべき事があるわ」と締めくくった。(20日付G1サイトより)