地理統計院(IBGE)が20日、サンパウロ市、リオ、レシフェ、サルバドール、ベロ・オリゾンテ、ポルト・アレグレの6大都市圏の7月の失業率は7・5%で、同月としては09年の8%に次ぐ高い数字となったと発表したと20日付アジェンシア・ブラジルその他のサイトが報じた。
IBGEの月間雇用調査(PME)によると、7月の失業率は6・9%だった6月を上回り、7カ月連続で上昇した。前月との差は、1月から2月と同じ0・6%ポイントで、1%ポイント上昇した1月を除くと、0・2~0・3%ポイントだった他の月より上げ幅が大きい。昨年同月の失業率は4・9%だった。
職を探しているが見つからない人は180万人で、6月比9・4%、昨年同月比では56%増えた。前年同月比56%増という数字は、02年の統計開始以来、最大だ。就労者数は2280万人でほぼ同数というから、解雇された人だけではなく、これまでは働いておらず職も探していなかった人が求職を始めた事を物語っている。
部門別の就労者数を見ると、建設業と製造業などの工業部門が4・2%と5・2%減った。教育や保健関連、公務員などは4・2%増えたが、民間部門の就労者数は、6月比で1・5%、昨年同月比で3・1%減った。
経済活動年齢層の人口に占める就労者は51・9%で、6月比では不動だったが、昨年同月比では1・1%ポイント減った。平均所得は2170・70レアルで、こちらも6月比では不動だが昨年同月比では2・4%減となった。前年同月比での平均所得は6カ月連続で減少している。
7月の失業率を昨年同月と比べと、サルバドールが8・9%から12・3%、サンパウロ市が4・9%から7・9%、レシフェが6・6%から9・2%、リオが3・6%から5・7%、ベロが4・1%から6・0%、ポルト・アレグレが4・3%から5・9%に各々増えた。
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