財務省が21日、年金や恩給の受給者への13カ月給の半額は、9月と10月の2回に分けて支払う意向と発表した。同件はジウマ大統領の承認待ちだが、13カ月給の前倒しはないと聞いていた年金受給者2820万人にとっては朗報だ。
21日付G1サイトによれば、9月分は9月末から10月初旬、10月分は10月末から11月初旬に支払われる。
13カ月給の半分を前倒しで払う習慣は2006年からのもので、例年は8月に支払われていたが、今年は財政状況が整わず、8月の経費には計上されなかった。
ところが、年金受給者達から猛烈な苦情が出た事や、ルーラ前大統領が早めに払った方が良いと進言した事などで、経済政策の軸である官房長官と財務相、企画相が19日に話し合った結果、前倒しする事にした。ただし、8月の経費として払い出す事はもう難しく、国庫の状態も鑑み、9、10月の2回払いとする事にしたようだ。
国庫にゆとりがない事は相変わらずだが、支持率低下が著しいジウマ大統領にとり、これ以上の支持率低下を招きかねない事態は避けるべき徒の判断が優先された。
13カ月給に対する所得税は、11月から12月にかけて支払われる後半分から差し引かれるため、9月から11月にかけて払われる分は各々、受給額の半額を2分割した額が支給される。
なお、20日付エスタード紙によると、大統領や閣僚を含む、国家公務員への13カ月給の半分は、7月中に支払われていたという。