20日、フードで顔を隠し、手に拳銃をもった軍警を描いた「サンパウロ州軍警の新しい制服」と題されたイラストがフェイスブック(FB)に掲載され、軍警たちの反感を引き起こしたと24日付G1サイトが報じた。
軍警は即日、FBアカウントで「軍警に一時的に所属していた〃ならず者〃の犯罪行為で、軍警全員の行動をひとくくりにして表現されるのは遺憾だ」とし、「我々サンパウロ州軍警は軍警の行為を捻じ曲げる動きは容赦しない。誰によるものであれ、軍警全体を犯罪者と決め付けるような行為を許容しない」と続けた。
このイラストは、オザスコとバルエリで18人の死者を出した大虐殺の1週間後、人権団体「拷問には絶対Noを!」の一員であり、またサンパウロ州人権国民運動のコーディネーターでもある、アリエル・デ・カストロ・アウベス弁護士によって、投稿された。
軍警は、殺人の軍警と市民警備隊が関わっているのではないかとの容疑で調査しており、軍警18人と、女性軍警の夫1人の拘束を命じる捜査令状が出た。同事件捜査のための合同調査チームは、少なくとも21人の関与を調査する。
「私の意図は、オザスコでの虐殺に対する私の怒りを表明することで、軍警を怒らせることではなかった。私の知る限り、軍警の大半は、犯罪行為を犯していないし、その職務を誠実に全うしている」とカストロ・アウベス弁護士は語り、自らの投稿が招いた軍警への反応の後、投稿を削除した。
軍警はFBで「軍警は公共機関の中で最も真面目な機関であり、内部の人間によって犯罪が行われても速やかに捜査に入る」と述べた。