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東西南北

 サンパウロ市の交通機関に対する市民からの評価が、この10年で最悪になっている。全国公共運輸協会(ANTP)によると、2014年の最新データで、市民の満足度が最も高かったのはサンパウロ市地下鉄だったが、2004年の同調査では92%だった満足度は徐々に下がり、今回は64%まで落ちた。ANTPはその理由を、運行距離は10年前より35・9%延長しただけなのに利用者は92%増えて混雑が進んだからと見ている。残りの線の工事は軒並み遅れている。EMTUバスの満足度は45%、CPTMは40%、バスは34%だった。バスは専用レーンが設けられても12年の35%から下がった。
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 軍警の最新データによると、2014年に精神疾患が理由で辞職した軍警は1655人だった。全国では、1日につき4人の軍警がこの理由で辞めていることになる。同じ理由での辞職者をこの10年で見ると、12年の1166人が最少で、10年間の合計では1万4756人の辞職者が出ている。専門家によると「今年だけで8人の軍警自殺者が出ている」とのこと。命をかけた任務に対して、もっとケアが必要な状態か。
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 23日のサッカーの全国選手権、コリンチャンスは故障欠場のルシアーノの穴を調子の上がってなかったベテランのヴァギネル・ラヴが2点のゴールで埋め、本拠地イタケーラでクルゼイロに3―0で快勝、首位を保った。一方、不調の続くサンパウロはこの日もフラメンゴに1―2で敗れ、ブラジル杯を含め3連敗。毎週主力の誰かに移籍話が出る状態では試合に集中できないか。