来月引っ越すにあたり、退去手続きを進めている。修繕箇所の確認のため家主の弁護士がわざわざチェックに出向くと聞き、内心ビクビクしていたが、室内では靴を履かず、床も丁寧に磨いていた甲斐があり、「なんてきれいなの!」と逆に驚かれた。当地では屋内でも靴を履くのが一般的で、賃貸物件だとまともに手入れしない借り主が多く、床は特に傷みがひどいとか。ブラジル人に賞賛される「立つ鳥跡を濁さず」の美習普及に、少しは貢献できたかも?
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サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(南米大陸でいうリベルタドーレス杯)で25日、柏レイソルが広州恒大(中国)との準々決勝第1戦に敗れた。昨年W杯時のブラジル代表監督フェリポンを擁する広州は、これまた元ブラジル代表選手パウリーニョなどが得点し、3―1で先勝。同クラブにはやはりロビーニョ(欠場)も所属しており、元代表クラスの選手を集めた金満チームだ。第2戦は9月15日。ただし、柏の主力にも2人のブラジル人選手がおり、両チームの浮沈はブラジル人にかかっていそうだ。
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慶祝団の一人、山田忠雄さんは自他共に認める「ブラキチ」だ。「群馬の森」建設構想時、30代で初めて当地の土を踏んで以来、「物事を考えるスケールが変わった」程に感銘を受けたとか。経営する「株式会社山梅」では社員教育として、毎年2週間のブラジル研修を用意したほど。今回の来伯でも、スケジュール調整をしてパラー州まで足を運ぶようだ。現在73歳。住んでいるのは日本でも、アマゾン移住者のような力強さを感じさせる人物だ。