下院で25日にペトロブラス(PB)関連の汚職に関する議会調査委員会(CPI)が開かれ、PB供給部長だったパウロ・ロベルト・コスタ被告と闇ブローカーのアルベルト・ユセフ被告が対面証言を行ったと26日付伯字紙が報じた。
コスタ被告はこれまでに行った報奨付供述で、供給部に関連する契約の3%は労働者党(PT)と進歩党(PP)への賄賂となった事などを明らかにし、ユセフ被告も自身が扱った金の動きやそれにまつわる人物について供述してきた。
今回のCPIで最も注目されたのは、10年の統一選でジウマ陣営の会計だったアントニオ・パロッシ氏が選挙資金として200万レアルを要請した件で、コスタ被告は「ユセフ被告からパロッシ氏の要請を聞き、支払いを許可した」と証言したのに対し、ユセフ被告は「パロッシ氏も代理人も知らないし、同年のジウマ氏の選挙資金調達は頼まれていない。この件に関しては、別の人物が報奨付供述をしているから、後日、詳細が明らかになるはず」と述べた。
ユセフ被告は「PB内での汚職の事は大統領府も知っていたはず」とも語ったが、大統領名には言及しなかった。コスタ被告は、PP執行部が交代した時、大統領府に汚職体制維持の可否について問い合わせたが、同件について大統領と直接話した事はないという。
他方、10年の選挙時に(パウロ・ベルナルド元通信相の依頼で妻の)グレイジー・ホフマン上議に100万レ払った件は、二人共、真実だと証言した。
パサデナ製油所買収については、コスタ被告が去年、交渉進展のために150万ドル受け取ったと供述していたが、今回は、買収決定は当時の官房長官だったジウマ氏が議長を務めていた経営審議会の責任とした上、PB内では当時、元国際部長のネストル・セルヴェロー被告やその関係者らが2千~3千万ドルを分け合ったとの噂が流れていたと証言した。