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ブラジル杯=18歳Gジェススが2得点=パルメイラスに待望の新星

 26日に行われたブラジル杯決勝トーナメントのベスト16の第2試合で、パルメイラスは将来を有望視されている18歳のストライカー、ガブリエル・ジェススの2得点でクルゼイロに3―2で勝ち、準々決勝進出を決めた。
 初戦を2―1でものにし、有利に試合を進めていたパルメイラスだが、クルゼイロの本拠地であるミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアムでの第2戦で活躍したのは、18歳の新鋭だった。
 1点を先取したパルメイラスは前半28分、エジージオからの左からのクロスをゴール前で受けたジェススが落ち着いてシュートを決め、リードを2点に広げた。
 その5分後には、ドゥドゥが中盤から前方に転がしたロングパスに追いついたジェススが、がら空きになったスペースにドリブルで切り込み、ゴール右側でキーパーと1対1となった。そこで右に行くと見せかけたジェススはボールを左足に持ち替えると、そのまま、ゴール左隅にこの日2点目となるシュートを決めた。その後、パルメイラスはクルゼイロの反撃を2点に抑え、8強に進出した。
 この試合で活躍したジェススは、普段はエース、ラファエル・マルケスの控えに甘んじており、出場の機会は多くない。しかし、この4月に18歳になったばかりのジェススは、昨年の17歳以下のリーグでも22試合で37得点をあげる活躍で注目され、今年ニュージーランドで開催されたU―20のワールドカップでは右ウイングのレギュラーとして活躍して、準決勝に貢献した。特に決勝のセルビア戦では、相手から執拗なマーク攻めにあうなど、すでに国際的な注目度もあがっていた。
 サンパウロ州では現在、サントスのガブリエルやコリンチャンスのマルコンなど、彼と同じく18歳でストライカーとして活躍する選手が目立つ。この2人はヨーロッパの強豪からも目を付けられているが、ジェススは彼らをさしおいてU―20W杯でレギュラーを獲得している点でも注目に値する。
 また、この試合では、同じくU―20W杯でレギュラーだったジョアン・ペドロも、右サイドバックとして先発出場して存在感をアピールした。
 このところ派手な話題をコリンチャンスとサンパウロに取られっぱなしのサンパウロ市のもうひとつの強豪パルメイラスだったが、ベース(下部組織)から生え抜きで育った大型スター候補出現で、久々に希望が持てそうな状況が芽生えてきた。モダンな作りが非常に人気で動員が伸びている新スタジアム、アリアンツ・パルケを沸かしてほしいところだ。(27日付グローボエスポルテほかより)