サンパウロ市を中心に展開する美容院チェーン「蒼凰」創業者の飯島秀昭さんは午前4時頃に起床し、6時頃まで2時間ほどかけて自宅周辺の路上を清掃することで知られる。
10年前は一区画で4袋もゴミが出たのに、現在は1袋で済むようになったという。「向かいのビルは、女中がゴミをまとめて出すようになった」と変化を喜ぶ。
それを聞き、「10年あれば街を綺麗にできるのか」とハッとさせられた。常々、自宅から職場までのゴミの多さに、うんざりしていたところだ。飯島さんの話を聞き東洋街の美化も不可能ではないと感じた。
当地では一般に、街路の清掃は掃除人がするもので一般人はやりたがらない。その文化・風習自体を変えるという一つの挑戦なのかもしれない。文協や日語校、宗教団体などで清掃活動を加えてみてはどうか。(祐)