26日、下院のペトロブラスの議会調査委員会(CPI)は、労働者党(PT)の元官房長官で8月3日に逮捕されたジョゼ・ジルセウ容疑者の召喚を決めた。また、逮捕の4日前にルーラ前大統領と会話を交わした企業役員らも召喚者リストに入った。27日付伯字紙が報じている。
26日までに同CPIが召喚を決めたのは、ジルセウ氏のほか、同氏元側近のフェルナンド・デ・モウラ容疑者、疑惑企業であるオデブレヒト社やアンドラデ・グチエレス社の関係者(被告)4人、ペトロブラスの元役員2人の計8人だ。
これらの対象者は皆、パラナ州連邦警察で身柄を拘束されているため、CPIのメンバーは31日にクリチーバに行って供述を聴くことになる。
今回のジルセウ氏の召喚は、PTの下議たちも「妥当な判断」としてあえて反対しなかった。
PT側が気にしているのはむしろ、オデブレヒト元役員のアレッシャンドリーノ・アレンカール被告の召喚だ。連邦警察は同被告と同社社長のマルセロ・オデブレヒト被告が、逮捕される4日前の6月15日にルーラ大統領と電話で話したことを確認している。
軍警はパラナ地裁への報告書で、ルーラ氏はその通話で社会経済開発銀行(BNDES)からの貸付のことを心配していたと報告しているが、26日の下院では、BNDESによる不正貸付に関するCPIも開かれ、ルシアーノ・コウチーニョBNDES総裁が証言を行った。同総裁は下議たちから、ルーラ前大統領が自らの影響力を使い、キューバやベネズエラなどでの事業への不正融資をさせたのではないかといった質問を受けたが、「そのような事実はない」と否定した。
ルーラ氏はオデブレヒト社関係者との旅行を繰り返しており、同社が国外での事業契約を得、BNDESからの融資も受けられるよう後押ししていたのではないかとの疑いが持たれている。
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