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大サンパウロ市圏=虐殺事件の犠牲者19人に=15歳少女銃創が元で死亡

 13日夜、サンパウロ市西隣のオザスコ市とバルエリ市で発生した虐殺事件で、腹部に被弾して入院加療中だったレチシア・ヴィエイラ・イレブランド・ダ・シルバさん(15)が、腹部の感染症で亡くなり、犠牲者の数が19人となったと28日付エスタード紙が報じた。
 レチシアさんは13日夜9時過ぎ、オザスコ市スザノ街の友人宅を出て軽食堂に立ち寄った際、通りがかった車から発砲され、別の女性と共に被弾した。
 「彼女は意識がはっきりしていた頃、病院で家族に『車から男が笑いながら撃ってきた』と話していた。道で急に〃警官〃に撃たれるなんて想像さえできない」と同級生は語った。同事件には軍警が関わっているとの疑惑がもたれている。27日午後行われた葬儀には多くの友人が駆けつけ、若い命を惜しんだ。
 捜査チームは現在、事件直後にサンパウロ市北部のバーに集った、オザスコ第42大隊所属の7人の軍警に焦点をあてている。
 7人は事件当日の午後11時にパトロールのシフトを離れた。彼らは調べに対し、バーで祝賀会を行ったと答えたが、彼らが集まったバーの警備員である退役軍警は、4年以上来ていなかったメンバーが来たので変だと思ったと供述している。
 バーの顧客台帳は押収されており、軍曹1人と伍長1人、軍兵5人は、近日中に殺人罪・人身保護担当課(DHPP)に出頭し、取調べを受けることになっている。