ホーム | 日系社会ニュース | 慶應、USPが全学協定=日本ブラジル国際シンポ開幕式で
書面に調印するアルーダ副学長と宮島教授
書面に調印するアルーダ副学長と宮島教授

慶應、USPが全学協定=日本ブラジル国際シンポ開幕式で

 サンパウロ大学法学部キャンパスで18日、日伯外交120周年記念を兼ね、慶應義塾大学との間で全学包括協定が結ばれた。1981年に法学部同士で協定を結び交流してきた両大だが、今後は全学部で交流が始まる。
 同日夜に開幕した「日本ブラジル国際シンポジウム」の開会式で併催され、慶應からは宮島司法学部教授、USPからはマリア・アルミンダ・ド・ナシメント・アルーダ副学長が代表して調印を行なった。
 宮島教授は「南米一の大学と提携できることを誇りに思う」と清家篤(せいけ・あつし)塾長の思いを代弁し、「言葉の問題もあって法学部での人的交流は少なかった。これからもっと積極的に交流できれば」と述べた。
 このシンポは2年前に日本で創設された日伯法律・文化協会(本林徹理事長)と伯日比較法学会(ネウトン・シウヴェイラ理事長)初の共催事業。開会式では外務省のジョゼ・アウフレド・グラッサ・リマ局長(対アジア政策担当)、梅田邦夫大使らが120周年をテーマに記念講演を行ったほか、120周年記念展示会の開幕式もあった(14日付け本面詳報)。19、20日は両国から法学の専門家が出席し、法と文化を焦点に講演・討議を行なった。