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偽装のため妻と共に娘銃殺=愛人との関係ばれ口論の末

 セアラー州パラクル市で、愛人との関係がばれて妻と口論となり、妻を殺した後に、強盗殺人を偽装しようとして生後8カ月の娘まで銃殺した男性がいる。
 事件が起きたのは8月23日の未明。警察によると、かつての仕事仲間だった愛人と共にリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市に移り住む事を考えていたマルセロ・バルベレナ容疑者(37)は、妻のアドリアナ・モラエス・ペッソア・デ・カルヴァーリョさん(39)と口論となり、就寝後のアドリアナさんの頭を撃って殺害したという。
 同容疑者はアドリアナさん殺害後、「自分の娘を殺す父親はまずいないし、皆が俺の事を教養もあって家族思いの男だと思っている」と考え、やはり就寝していたジャデ・カルヴァーリョちゃんを背後から撃ち殺し、強盗殺人の被害を装おうとしたという。
 現場となった家はアドリアナさんの父親が所有する別荘で、8月22日に37歳となったバルベレナ容疑者の誕生日を祝うために親族らが集まっていた。
 バルベレナ容疑者の家族らからの通報で駆けつけた警察は、家の扉などが壊された形跡がない事から強盗が侵入した可能性を排除する一方、バルベレナ容疑者の態度が冷ややかであった事や舅らの前で態度が豹変した事などで不審感を抱いた。
 同容疑者は当初、別室で寝ていて、事件に気づかなかったと釈明。以前、別荘の管理をしていた男性が疑わしいと話していたが、警察は23日朝の現場検証で赤ちゃん用のイスの中にあった銃を押収した上、バルベレナ容疑者と、事件当時、別荘におり、警察に通報した同容疑者の兄弟を同市内の署に連行した。
 警察はその後も60人以上の人から事情聴取を行い、バルベレナ容疑者からも6回話を聞いており、9月1日午後、バルベレナ容疑者を妻と子殺害の容疑で告訴した。(8月23、26、31日および9月1日付G1サイトより)