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■訃報■汎米日系人協会元会長=笠松フェリックスさん

笠松フェリックスさん

笠松フェリックスさん

 パ国出身の汎米日系人協会元会長、笠松フェリックスさんが8月28日午後2時、白血病のため米国ボルチモア市内の病院で逝去した。8日午前9時からパ国首都アスンシオンのメモリアル葬儀場で葬儀が執り行われる。享年77。
 パ国ラ・コルメナ移住地生まれの二世。父親の尚一さんは同移住地の創設に携わった、同国日本人移住の草分けだった。アスンシオン国立大学で経済学博士号取得後、米国へ渡り、アメリカン、ジョージタウン両大学で経済学博士号を取得。ハーバード大学教授と同大国際センター主任研究員を務めた。
 シティバンク・アスンシオン支店、国際連合食料農業機関(FAO)勤務を経て、米州開発銀行(IDB)で30年以上に渡り要職をつとめ、途上国の経済発展に貢献した。
 引退後は帰国し、汎米日系人協会など国内外の文化団体の活動に参入し、活発に活動した。2012年以降はロータリークラブ・アスンシオン東の活動に専念、代表やガバナー補佐として国際交流を推進した。
 発展途上国の経済、対外債務、持続可能な開発事業、南米大陸の日系人の発展について、数多くの報告や論文を残した。