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10%の欠席で親に勧告=サンパウロ州教育局が退学防止策

 公立校での中途退学防止のため、サンパウロ州教育局が、授業を10%休んだ生徒がいたら速やかに親と連絡をとり、登校を促す事を決めたと2日付エスタード紙が報じた。
 従来の基準では20%休んだ時点で親に連絡を取る事になっていたが、自動的に留年扱いとなる25%まであとわずかとなってからでは手遅れになると判断したものだ。
 親との連絡は、校長または教頭が行う事になっており、中途退学者や留年者が多い学校には州教育局の関係者が特別に出向き、実態の監視などを行うという。
 14年のサンパウロ州立の高校の中途退学者は7万9589人で、在籍者の5%を占めた。この水準はペルナンブコ州の3・5%に次ぐ2番目に低いものだが、07年の6%以降、余り改善が見られていない。
 公立の小中学校(1~9年生)の中途退学率は1・5%で全伯で5番目に低いが、こちらもほとんど不変だ。サンパウロ州の私立校の中途退学率は小中学校も高校も1%未満だ。
 一方、ブラジル全体の州立校での中途退学者は、07~14年に41%減少した。中途退学する主な理由は、働かなければならないと勉学への興味がないの二つだという。