アメリカ在住の目良浩一氏による講演会『日本の近代史を正しく理解しよう~日米開戦の謎を解き明かす~』が12日午後2時から、広島文化センター(Rua Tamandare, 800, Liberdade)で開かれる。ポルトガル語通訳がつく。入場無料。
ニッケイ新聞主催、ブラジル日本研究者協会、ブラジル日系協会、ブラジル日本会議、パンアメリカン日系人協会、ブラジル広島文化センターの後援。
「マッカーサーの呪いから目覚めよ日本人!」(桜の花出版、2012年)のポルトガル語版『A Verdade sobre a Guerra do Pacifico』(ニッケイ新聞社刊)の刊行を記念したもので、目良氏の来伯は昨年に続き2回目。
定価50レアルだが、会場でのみ記念価格40レで販売される。
目良氏は、長いアメリカ生活のなかで日本が国際的に発言力が弱いことに疑問を持っていた。そんなおり、東京裁判により、日本が「犯罪国家」にされたことを知る。
戦後のGHQの占領政策は、日本人から国家意識をはく奪し、自虐的歴史観を植え付けた―。「日本の若者に負の資産を背負わせてはならない」と活動をはじめ、米国グレンデール市に建てられた慰安婦像の撤去を求めて訴訟を起こしたことは有名だ。
アメリカの公式文書などから、太平洋戦争は侵略ではなく、マッカーサーも認めているように自衛自尊の戦争だったとの確信を得、本書を出版した。今回のポルトガル語版出版は、世界最大の日系社会へのメッセージでもある。
■目良浩一氏略歴
1933年に朝鮮京城府生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同修士課程修了後、フルブライト留学生として渡米。ハーバード大学でPh.D.取得(都市地域計画学)。
ハーバード大学経済学助教授、筑波大学の社会工学系教授(都市計画担当)、東京国際大学商学部教授、南カリフォルニア大学で国際ビジネス授業担当教授などを歴任。
2006年から日本の歴史問題に注目し、米国ロスで非営利法人日本再生研究会を立ち上げる。14年発足の「歴史の真実を求める世界連合会」代表。